top of page

現場を知る証言者の声

現場を知る、現役スタッフの声を紹介します。

 

 介護ヘルパーの福桝と申します。私は、介護現場で十余年、利用者からの暴力が原因で心が折れ、大勢の仲間が現場を離れる姿を目の当たりにしてきました。

 

 また、私自身も殴られたり髪の毛をひっぱらたりしたことが何度もありました。その為、施設の上肢に相談したこともありましたが、〝対処マニュアル!〟そんなものは無い、あったらオレが知りたいと言われ、けんもほろろ、とりつく島もありませんでした。本気で転職を考えたこともありました。・・・

 

 私は常々不思議に思っておりました。介護現場では多くのスタッフが暴力に怯えているのに何故対処法が存在しないのだろうと!

 

 そんな折り、知人から介護現場で使える護身術を開発した武術家がヘルパー向けの講習会を開くとの話を聞き参加することにしました。

 

 正直なところ当初は、たいして期待していなかったのですが、実際にそのテクニックを体験してみると、150㎝しかない小柄で非力な私でも、無理なくさばけることが分かりました。

 

 また、技名もクルリンチョ収めなど、動きとユニークなネーミングがマッチングして自然に楽しい気持ちになる、よく考えられたプログラムだと脱帽、一時でも早く、仲間にも教えたいと思うようになりました。

 

 この護身術が広まれば、間違いなく長い間介護現場が抱えてきた暴力へのおびえが軽くなるだけでなく、職場のスタッフ間のコミュニケーションも円滑に明るくなり、仕事を辞める人が減ると確信しました。

 

長年抱えてきたもやもやが軽くなりました。(*^o^*) 介護現場の空気が、いい方に変わる予感がします。

 

 介護ヘルパーの大高洋子と申します。私は、現在73才、介護現場で20余年働いていますが、私自身が利用者からの暴力を受けて、悲惨な目に遭っただけでなく、力の強い職員が利用者を乱暴に扱う様子を沢山目の当たりにしました。

 

 3年前、トイレ介助中の利用者様から突き飛ばされて転倒、足腰を強打したことで膝が曲がらなくなってしまいました。眼鏡も壊れてしまいましたが、弁償してもらえずトホホです。

 私が介護の仕事に携わるようになって20年以上が経ちましたが、最近のお年寄は直ぐにキレて暴力を振るう人が多くなりました。 戦後の大変な時代を経験した私達の世代は、ある程度肝もが据わっているので、耐えることも出来ますが、若い子は恐ろしくて直ぐに辞めてしまうのも仕方無いと思います。

 

 私が目の当たりにした、介護現場の暴力の問題は、それだけではありません。体力の無い、女性スタッフは、暴力の被害を受ける恐怖がある一方で、力の強い男性スタッフなどは、暴力を振るわれた時にかっとなって過剰な扱いに走ってしまうケース少なく無いのです。 つまり、加害者としての責任を負わされるリスクが、伴うのですから、むしろこちらの方が深刻かも知れないですね。

 私は、齢も齢なのでそろそろ引退を考えているところでしたが、この暴力の問題をなんとしないと介護制度そのものが維持できなくなるのではと本気で心配でした。 そんな折、池田先生に出逢って、介護向けの護身術が開発され本が出版される話を聞き、技を見せて頂いただけでなく実際に教えてもらう幸運に恵まれました。

 そこで目にした技の数々は、私達を長きに渡り苦しめ、一向に解決の糸口さえ見え無かった悩みの種を摘み取るに値する正にドンピシャの方法でした。

 流石に、この先の現役続行は体力的に限界ですが、長い間介護の世界にお世話になった1人として、引退前に池田先生に出逢った事に不思議な縁を感じています。 そして、新たな想いが芽生えました。この現場に嬉しい技を広めるお手伝いをしたいと!

bottom of page