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​◇ 福祉護身プログラム行使の心得 ◇

​​【重要】:受講生にしっかりレクチャーしましょう

セオリー①: 行使は、全て自己責任で行なう。
 介護護身法の各テクニックは、介護する人される人双方が痛い思いや怪我をしない目的で開発されたメソッドですが、当然のことながら人間相手の護身行使の全てがイメージ通りに収める事は、到底叶うはずはありません。

 

 睡眠不足や、疲労、体調不良などで注意力が散漫になって、肘を強く極めてしまったり、もつれて転んでしまうような不可抗力のことも起るかも知れません。もし、そのような時に、福祉護身法を推奨した会社や、施設の仲間などに責任を転嫁する様なことがあれば、本末転倒になってしまう事でしょう。

 福祉護身法を身につける事による暴力への対策は、あくまでも双方のリスクを軽減する事が限界です。したがって、不慮の事故は起るものと認識し、万一起ってしまった場合は、1人で抱え込む事はありませんが、周囲に責任を転嫁しないこと。それが、本護身法を行なう上での第一番目の約束事です。

セオリー②: ガラス細工を扱うような繊細な扱いを常とする。
 利用者様の中には例えば過度に骨そしょう症が進み、転倒防止に軽く腕をひっぱただけで骨折してしまうようなリスクを抱えている方も少なからずおられます。

​ 介護の仕事でケアする対象者は、壊れやすい骨格の上に筋肉と皮膚をまとったあたかもガラス細工のような繊細な扱いを要する特殊な職種であることを常に忘れ無いようにしましょう。

​ 身体を掴まれたり叩かれても痛みを覚えない、非力な方が対象ならば〝受け止めてあげる位の気持ち〟を優先させましょう。

セオリー③:習得が易く安全なレベル1から初め、徐々にレベルを上げる
 行使セオリーその3は、いきなり全てのテクニックを駆使するのではなく、熟練度によって実施レベルを上げて行くことです。

 

当初は、習得が簡単で、相手に怪我をさせたり過度に驚かせるリスクが引くいテクニックからスタートして、トレーニングを積みながら徐々にレベルを上げるようにしましょう。

レベルの目安は、以下の通りです。

※ 凶器を持った暴漢の撃退には強いフィジカルつくりと稽古の積み重ねが必須です。

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セオリー③: 反復トレーニングを継続する
 実施セオリーその3は、反復トレーニングを継続する事です。いざと言う時に、正しく行使する為には、あらゆる武術やスポーツがそうであるように反復練習を継続することが最良の手段です。本サイトにアップされているセルレッスン動画を参考に、通勤中の電車やデスクワークの合間にチョコチョコ、あるいは同僚などとペアを組んで練習しましょう。

​ また、朝の朝礼などで運動を兼ねて1分間練習をしたり、週に1回介護に負けない身体つくりのサークルを開催してその中で10分ほどのおさらいタイムをもうけるのもグッドです。稽古は人を裏切らない、継続は力なりです。

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