
Q&Aで解説:パーキンソン病患者と介助者の支援プログラム
Q: パーキンソン病患者と家族の暮らし好転プログラムとは?
A:はい、パーキソン病は現在でも完治が難しい進行性の病ですが、更に深刻な課題は介助する家族を巻き込んでの転倒リスクがある事です。本プログラムは尖足歩行患者多数名の暮らしが激的に好転した実績を踏まえ、そのノウハウ応用してをパーキンソン病の歩行態様の改善ならびに介助する家族や施設職員の負担軽減と安全性担保を実現する目的で開発しました。 詳細を動画に監修しました。↓
Q: 「たすけ」以外にも足首を固定しない装具が有効なんですね。
A:はい、パーキソン病で一歩目が踏み出せないすくみ足やすり足歩行による転倒が大きな課題としてのし掛かってしまいます。現在のところ十分なモニタリングに基ずくエビデンスはありませんが、尖足マヒ患者の500名程のモニタリング、100名程のユーザーの日々の暮らしが激的に好転した実例に照らせば、コロバンダー活用で大きく改善する可能性は極めて高いものと確信しております。
「たすけ」は、医療サイドのサポートはさほど重要ではありませんが、「コロバンダー」活用に当たっては医師や担当の理学療法士などの管理下が好適です。当研究所では今後プロジェクトの達成に協力頂ける医療機関並びに関係団体と協業して、パーキンソン病患者と家族の暮らし好転に繋がるイノベーティブな事業を成就させる所存、共創にチャレンジ頂ける同志が現れる事を切望しています。動画はパーキンソン初期患者が片側に装着して歩いた様子、劇的に歩行態様が良くなった様子が見て取れます。↓
Q: 車椅子ユーザーですが最近漕ぐ力が弱くなって自力外出が不安に、また、乗車中の腰が不安定になって疲れやすくなりました。対策は?
A:はい、パーキソン病で車椅子を使っている患者さんにとって推進力の低下は自立した生活、また、車いすでの姿勢保持がままならなくなることは快適な暮らしの障壁になってしまいますね。当会では車椅子生活者の漕ぐ力を強化維持、乗車姿勢が楽に安定化するプログラムを開発しました。詳細を動画に監修しました。↓なお、座って出来る体操動画は⇒こちらに随時アップされます。
Q: 「たすけ」ユーザーの女性ですがトイレでの着脱が面倒です。対策は?
A:はい、女性からトイレでの着脱の簡素化についての声は多くよせられていますが、ほとんどのケースで着脱するのではなく緩めて上に上げることで解決するとの回答を頂き、手順を動画に短くまとめました。↓
Q: 片手が麻痺していますが自力での装着は可能ですか?
A:はい、実施検証の結果手順を覚える事で一巻きタイプだけなく二巻きタイプでも無理なく着脱できることが分かりました。動画に短くまとめましたので参考にして下さい。 ↓
Q: コロバンダーの機能を高める履物は存在しますか?
A:はい、当研究所ではコロバンダーユーザー様より「障害者であってもオシャレで気分を上げて暮らしたい。」などの要望を受け兵庫県神戸市にある歩行困難者向けの履物各種とインソールつくりを得意とする匠の職人が運営する靴工房様と提携して、最高クラスの機能とお洒落センスを兼ね備えた履物をお渡し致します。相談と詳細は ⇒こちら


開発の軌跡
私が本プログラムの開発を意識した切っ掛けは、今から30年余年前の老夫婦との出会いでありました。町内でクリーニング屋を営む70越え夫妻の夫がパーキンソン病を発症すると当院に通院するようになりました。歩行異常が中期以降の状態にある夫には奥様が腕を組んでの歩行介助が必要でした。
ある時近所の方から「先生の院に通院していたクリーニング屋さん、夫婦が家で一緒に転んで奥さんが大腿骨骨折、夫婦で入院した。」との報告を受けた。
私は咄嗟に浮んだ、トイレ介助で腕を組んで歩いている時に夫が前傾突進歩行になって奥様が引きづられ一緒に転んだシーンである。夫は175cm80㎏越えの大男、一方奥様は150㎝程の小柄な体躯だったから無理もないと思った。そして、その後もパーキンソン病の父親を介助する娘さん等から歩行介助中に何度もヒヤリとして難儀している(した)との声が多く届くようになると患者だけでなく介助する家族の安全性の担保が必要不可欠であると肝に銘じました。
私はその頃より脳血管障害に起因する尖足マヒ患者処方される足首を固定する仕様の所謂AFO装具が、痛いキツイ、重たい、返って歩き難いなどの理由で押し入れ行きになっている事例を沢山目の当たりにして、足首を固定しないでも強い尖足に戻ろうとする力をコントロールできる装具の開発を構想し始めました。
それが成就したのは四半世紀後のコロナ渦が始まった時でした。人生を掛けると誓った福祉護身技術の対面指導が出来なくなるとやり残した尖足マヒ患者救済装具の実用化に舵を切りました。すると、令和4年の夏に特許を取得して500名程のモニターを実施するとよほど内反尖足の強い人でなければ、ほぼ全員に歩行態様の改善(データでも証明)が見られ、また、100名程のユーザーから劇的に人生が好転したなどの評価を受けるようになりました。

そして、私の脳裏に別の思いが芽生えました。尖足マヒ患者の成功事例に照らせばパーキンソン病患者の複雑な歩行異変の大部分が大きく改善されるはずであると、また、令和5年に特許申請した特殊仕様の丹田ベルトを併用することで相乗効果で患者の歩き方が更に良くなるだけでなく、介助する家族やスタッフの負担軽減ならびに安全性の担保につながるはずである。かくして、令和7年初春に誕生したのが本プログラムです。
この先の展望と未来に掛ける想い
私は本プログラムは現存する中でも最高クラスに先駆的で実現性が高い新技術と自負しておりますが、尖足マヒ患者支援のようなエビデンスデータが足りないのが現状です。ですのでこの先プログラムの現場(患者と家族の元)届く事業に共創頂ける医師ならびにリハビリ従事者、そして関係団体を募っています。
私は一介の発明家柔道整復師ですが「歩行困難者の未来を拓く手伝いの想い、そして実績」に於ける先駆者の一人と自負しており、志を同じくする素晴らしい人財も徐々に集結していますがまだまだ具体的な啓蒙の協業にチャレンジして頂けるマンパワーが足りない状況です。
何卒、私ども研究所と一致協力してパーキンソン病患者と家族の暮らしを好転させる大仕事に力を貸して
下さい。2025年1月吉日 新福祉技術研究所代表 池田 俊幸