Q&A形式で解説/丹田ベルト『たすけ』開発の軌跡
Q:開発の軌跡、誕生秘話を教えてください!
A:はい、開発への想いを本格的に意識するようになったのは2024年の夏、齢66才の時でした。4年前のコロナ渦で十分な稽古が出来なくなってから封印していた空手の大技、回転後ろ蹴りや飛び膝蹴りに挑戦した時腰仙部から左のお尻に掛けて電撃が走った。いわゆる『魔女の一撃』ぎっくり腰の発生でした。
実は私、腰に爆弾「腰椎分離症と軽度のすべり症」を抱えており、36才で空手を再開してストレッチや体幹トレーニングを再開するまでは年に数回はぎっくり腰になっていました。30年ぶりに発生したぎっくり腰は厄介、かなり重症でした。お尻に坐骨神経痛を伴うもので自力整体で日常生活を送れる位までは改善するのですが、腰に負担の大きい空手やバレーボールとなると話は別、高校生時代に約半年間腰痛で思ったような稽古が出来ず本気で退部を考えた過去が蘇って「ボクの人生から得意技が一つ消え去る。」との不安で暗い気持ちの日々を過ごしていた。
接骨院院長で腰痛持ちの私は、それこそ巷に溢れるあらゆるタイプの腰痛ベルトを試した。●腰仙部やサイドに樹脂などの芯材を設けた仕様では動きが制限されて激しい動きに向かない。●ゴム製のバンドは汗を搔くと蒸れて匂い気がになり、やはり大きな動きでずれ上がる課題も見つかった。
さてどうしたものか、思案している時に答えは突然降ってきました。「あ、たすけの改良版だ!!」一年前に開発して特許を申請した姿勢矯正ベルトを骨盤ベルト仕様に改良するアイデアが浮かんで目の前が明るくなった。早速、試作品を作って2か月ぶりに空手の稽古に参加、回転蹴り等の大技もやってみた。
結果は想定上だった、複雑な飛ぶしゃがむなどの大きな動きでもずれず、窮屈でないのにしっかり支えられる…。
稽古からの帰路、頬を撫でる秋風の心地よさと発明の達成感が相まって忘れられない一夜になった。