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   Q:7 被相続人の預貯金がどこに幾らあるか分からない 

主人が昨日他界したのですが、預貯金などすべて本人管理だったので、何もわからない状況です。

 

キャッシュカードの暗証番号などもわからず年金も下ろせません。生前、定期が一千万くらいはあると聞いた記憶はありますが、詳細は不明です。

どのような手続きが今後必要なのかご教示いただけると助かります。

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ご主人の件につきましては、お悔やみ申し上げます。ご遺族にとってはそれどころではないのでしょうけれど、葬儀や諸々の手続きに追われ精神的にも時間的にも、本当に大変ですよね。今回の様な遺産の範囲の調査についてのお悩みは多いのですが、以下預貯金の調査について具体的方法をお伝えします。

 実は多死・多相続時代にも拘わらず、この点については制度が信じられないほど時代遅れであり、手作業で地道に一軒ずつ金融機関を当たってみる、という方法が結局一番の近道なのです。弁護士の権限で「弁護士照会」という制度がありますが、それによったとしても、一回の手続きで全ての国内の信金や銀行等に照会するということが出来ないのです。

 

「マイナンバー導入で、預金と紐付けられれば一発で検索出来る様になる。」等といわれていますが、それはまだ当分先の話である様です。

預貯金の調査は、具体的には相続人ご本人様に次の作業をして頂くことになります。

1.金融機関に提出、或いは示すための証明書類を取り寄せる

(1)被相続人の死亡を証する戸籍謄本(除籍謄本)

(2)自分が相続人(奥様)であることを証する戸籍謄本

(3)遺産がその金融機関にあることを示す手がかりとなるもの(通帳や手紙など)

(4)免許証等の本人確認資料の写し

※ 遠方の市区町村であれば郵送で全てやり取りできます。

念のため、二部ずつ取得しておかれると良いでしょう。

(2)については、他の相続人が何人いるか、或いはいないことを証明する必要が 後々出てくるため、被相続人の「原戸籍」(はらこせきと読みます)を含む、「出生から 死亡までの全戸籍」を取得されると良いでしょう。

 どんどん遡っていくと管轄の市町村もあちこちに飛ぶことが多く、結果としてかなりの手間になりますが…

2.故人の預貯金があると思われる金融機関を探し、当たりを付ける。

(1)生前の確定申告の書類を調べる。税理士に依頼していたのであればそこに聞くのが一番早い。

(2)年金振込先の口座については、年金事務所に問い合わせる。

(3)水光熱費の引き落とし先等、その他普段から出入りのある口座については(2)と同じ方法で探す。

(4)定期など普段手を付けない口座については、郵便物などから当たりを付けるしかない。何も手がかりがない場合、推測して近所の銀行などを片っ端から尋ねていく。その際に1.で示した資料一式が最低限必要となります。

(5)口座があることが確実な金融機関については「全店照会」をかけます。その銀行の 傘下にある支店全てについて調べてもらうことが可能です。

 要は、具体的な銀行名さえ突き止めれば後は楽なのですが、そこに至るまでの糸口を 掴まえるのが大変、というイメージです。

 

ご自分では無理ということであれば当方で代行を引き受けることもできますので、ご連絡頂ければと思います。

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