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   Q:1 後見人が親身になってくれません

在宅のご利用者(仮名Aさん 要介護度2、認知症)を担当しているケアマネです。Aさんは夫が亡くなってからずっと木造の広いご自宅で単身生活しておられるのですが、昔からの習慣でドアに鍵をかけず、誰でも出入りできてしまう状況でした。

 

見かねた親族が後見申立てをしたのですが、就任した弁護士さんは忙しいのか一度Aさんの家に来たきりで、その後数か月の間ずっと面接に来てくれないのです。

 

私としてはAさんが今の家で一人暮らしするのは危険なので、施設に移った方が良いと考えており、そうした相談もしたいのですが、事務所に電話してもいつも「不在です」とあしらわれてしまいます。どうにかならないでしょうか。

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身内以外の専門家が後見人に就任することで、周囲との意志疎通や本人との相性が合わずこうして問題になるというケースはよく聞きます。本件では、管轄の家庭裁判所にクレームを上げ、その後見人を指導してもらうのが良いでしょう。

具体的には、後見申立て時の書類が残っていればそこに記載されている家庭裁判所に電話し、被後見人の名前を告げ担当の「事務官」に出てもらいます(「調査官」ではないので呼称に注意)。

 

そして自分はケアマネである旨告げ、その事務官に事情を話し「埒が開かないので裁判所から後見人の事務所に連絡して対応を促してほしい」等と要望します。事案が複雑であれば「書面にまとめて下さい」と返される場合もありますが(その場合はFAXで送信すればOK)、大抵は電話の1本ぐらいはかけてくれます。

 

その効果は絶大ですので、すぐ後見人のセンセイから連絡がくるでしょう。こんなことをして恨まれないだろうか?と心配になるかもしれませんが、現状何もしなければ進展が無いことは変わりませんし、逆恨みされても法的に復讐や嫌がらせをする手段などありませんからそこは安心して下さい。

 

もし変なことを口走る(「よくも家裁に告げ口したな!」)様であれば、面倒ですがその発言を録音しておきましょう。弁護士といえどいわゆる「資格職」は元締め団体(弁護士の場合は弁護士会)が強力に統制していますので、相手の態度が目に余る様であれば懲戒請求という方法もあります。

 

それ以前に家裁から「この人大丈夫かな」と思われれば次回以降後見の話を回してもらえなくなるので、その時点で後見人は襟を正すはずです。怖れる必要は全くありません。

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