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Q:16 ご家族から、現場職員との面会を求められたときは
ショートステイの相談員です。ある日、ご利用者が夜中に突然嘔吐され、夜勤者が発見し処置をしたのですが、「大丈夫」と仰るので看護師等には報告せず朝まで様子をみることにしました。6時頃見回りに行ったところ、そのご利用者が吐いたものを喉に詰まらせ亡くなっておられたのです。
夜勤者に確認したところ、「自分は確かに口腔内を確認し会話もできていたので、おそらくその後も嘔吐されそれが詰まったのではないか」とのことでした。ですが、ご家族に求められ提出した介護記録にはその旨の記録がなく、ご家族から「詳細を知りたいので、夜勤者本人に会わせてほしい」と迫られています。
これに応じるべきでしょうか。当人は精神的に圧迫を感じており、辞めたいと言っています。無理に引き合わせて精神バランスを崩してしまわないか心配です。
法人としての誠意を示すためには、基本的には直接会うようにした方が良いでしょう。頑なな態度をとると相手もどんどん硬化し、代理人を立て賠償請求に及ぶかもしれず、最悪その夜勤者本人が名指しで提訴されかねません。
心がけるべきは記録であり、特に直接会って補足説明せずとも状況が分かるまでのレベルで事故報告書や介護日誌を丁寧かつ詳細に記載することが重要です。もし、開示された記録や説明が納得いくものであれば、ご家族もわざわざ本人に会いたいとは言わなかったかもしれません。
今からでも遅くないので、改めて当日のやり取りを聞き出し、報告文書としてまとめ提出するのがよいと思料します。その上で当日施設長等の上長が同席の上面談し、疑問点を解消させて頂くというスタンスで臨めば、ご家族の追及もおさまることでしょう。もし面談の場で殊更に本人を責める様な言動があれば、上長が間に入り中断する等の措置を採る等します。